生産者の声
マチルダ生産者

長野県飯山市
鈴木泉さん / ひぐらし農場 木内マミさん

前回に引き続き、長野県飯山市の生産者から鈴木泉さんと、木内マミさんをご紹介です。
岡忠農園の目と鼻の先に、畑を持つ鈴木泉さん。
メインはズッキーニ。元々は、両親がアスパラ栽培をしていた畑を引き継いだとのこと。
「両親が体調が悪くなったことで、農業に従事するようになりました。それまでは、まったく。今年で6年目ですね」と、鈴木さん。

長野県は、ズッキーニの国内生産量が日本一。気候と土地の相性がよく、県を挙げてズッキーニ生産を積極的に行っています。
鈴木さんは、露地栽培にこだわっているため、様々なメンテナンスが必要。
「倒れたら菌がついてしまうため、木が倒れにくい品種をまずはセレクトしています。種をまき、約1ヶ月で収穫に至りますが、1、2回目の受精は落とすようにしています。強いズッキーニを作るため。葉っぱに斑点がでているのが元気な証拠ですね」。
春から秋が出荷時期となっている、ズッキーニですが、春にできるもののほうが、ズッキーニの実が大きいそう。
ズッキーニの収穫は1日2回、早朝4時からと午後1時からの2回。
ここ最近の気候変動には少し不安になっているとのこと。
「雨や寒さに弱いから、霜が降りたらもう終わりだね」と鈴木さん。

東京のレストランで人気の花ズッキーニの収穫に関しては、まだ積極的にはなっていないそうで。
「病気になりやすいんです、花ズッキーニは。東京に着いたら、状態が良くなかったでは済まされないですよ。もう少し安定してからですね、出荷をするタイミングは」
と、品質保持を第一に考えている姿勢には誠実さを感じます。

「ズッキーニの時期を終えたら、野沢菜の種を蒔きますよ」と鈴木さん。
来年の春まで、ズッキーニとはしばしのお別れです。

生産畑とともに、収穫体験イベントに力をいれている「ひぐらし農場」。
オーナー木内順一さんの娘さんである、木内マミさんに案内をしてもらいました。
「この場所は、父が20代のころに、収穫体験を目的に手に入れた場所です。その夢を今現実にしていることが私はとても嬉しいです」と木内さん。
標高600メートルのこの場所は、鷹と鷲が飛び立つ気流と言われている場所。
冬の降雪は3メートルを超え、あたり一面白銀の世界に。
「どこが自分の土地かは全く分からなくなります。ただ、1本大きく聳え立つあの白樺の木が目印になるんですよ」
この「ひぐらし農場」は、収穫体験のほか自然と触れ合うことが出来るように、森の開拓を行っていることにも注目です。
「実は、私と父で行っていた農業にテニスコーチをしていた兄が参画することになりまして。沢遊びの他、ハンモック、空中テントなど次々に新しいアウトドアスタイルを作り上げているんです(笑)。夏休みのファミリーイベントでは、野菜を収穫し、その野菜でハンバーガー作りやBBQをする企画を行ったのですが、大好評でした」
昨年体験した、ファミリーから、「今年も子供が体験したいというので」と電話をもらうとこの上なく嬉しいそう。
「子供に心に残る体験をつくるお手伝いが出来ていることを誇りに思います」。

生産している野菜は、白菜、春菊、トレビス、サニーレタス、エンドウ、野沢菜、ヤーコンなどをリレー栽培。
「できるだけ、無農薬、減農薬の栽培を心がけています。野菜に合わせた栽培方法を研究し、除草もせず、虫もいる環境の中でよい野菜を作っていきたいんです」
そんな木内さんが農業に参入したきっかけは、体調不良だったそう。
「東京の学校からアメリカに2年留学してまして、一旦帰国し、また行きたいなと思っていたんですね。そうしたら、なんだか体調が思わしくなくなり、検査の結果を受け、実家に戻り療養することに。少しずつ快復し始めたことから、まずは道の駅で野菜販売に携わり、その後家業の手伝いに入りました」
今では、キラキラと自然の中に溶け込む姿が素敵な木内さん。

「冬の間は、サルが温泉に入る姿を見学するツアーガイドをしているんです。海外からいらっしゃる方に向けて。英語が役立つ場所があってよかったです」
どこまでも、地元飯山市に愛情を注いでいる木内さんでした。