マチルダFamilyレストラン
Vol.7
2018/04/27

Happy Spice CAFÉ

浅草駅から徒歩1分、ビルの6階に突如現れる、カレー屋さん。
その名も「Happy Spice CAFÉ」。2017年5月12日にオープンしたお店です。
目の前には隅田川、そしてスカイツリーがドーンとお目見え、アサヒビールのあのシンボルも!と贅沢な景色が広がります。不思議な空気を纏った、店主の佐久本新之介さんにインタビューさせていただきました。

墨田区にはご縁があるのです!

「不思議なタイミングとご縁でこの物件に巡りあったんです」と佐久本さん。
今回のこのお店を任されるまでの経緯を伺うとともに、
佐久本さんの経歴を知るごとに、なんともパワフルで活動的な人生だということが伝わってきました。ざっと下記に列挙します。
・東京生まれ、両親ともに沖縄出身で3歳~10歳は沖縄で育つ
・19歳くらいの時、ふっと沖縄に一人で戻り、クラブ照明の仕事をしつつBAR勤務
・そんな経験をしたのち、所謂 “自分探し” の旅(インド、ヨーロッパなどを半年~1年)
・旅の中で一層食文化に触発された佐久本さんは、帰国後は飲食の道へ。(墨田区でBARやスペインバルなどの店長)
・音楽イベントのオーガナイザーやフェスのデコレーターも担当
・千葉の市川に隠れ家レストランを開店(カレーを本格的にスタート)
・高知のグランピング施設で料理担当

山奥の自然あふれる場所で充実した生活を高知で送っていた時、佐久本さんにはある思いがあって、東京に戻ってきたというのです。
「それはインドなどを旅していた時、やはり日本人に生まれるってラッキーであり、自分はとっても可能性を持っている、と感じたんですね。その思いは心のどこかにずっとあって、田舎でのんびりの生活はもう少し後でいいなって、若いうちはもっとチャレンジしようかなって。東京戻るなら、墨田区がいいな~なんて漠然と思っていたそんな時に、『この物件でお店やらない?』って、声がかかった場所が今の場所なんです」

カラダを内側からも外側からのキレイにしたい

インドを旅したこともあり、スパイスについての知識はかなりのもの。
そんなストーリーから誕生した、「Happy Spice CAFÉ」の人気メニューは、なんといっても「無農薬野菜のヴィーガンカレー」。
登場したときのインパクトは絶大で、野菜好きならずともテンションがあがること間違いありません。
「野菜のうまみに気が付いたのは今から10年ほど前ですね。契約農家さんが丁寧に作った野菜と、スーパーで買った野菜の味の濃さがまったく違うことに衝撃を受けたのは記憶に残っています」
その野菜との出会いを経て、高知の生活の中で、自然栽培の生産者や、天日干しで塩を作る60代の友人などと知り合う中で、その仲間の努力を自分は料理として表現していきたいと一層決意が固まったそうです。
この一皿は、お店のキャッチコピーにもあるように、まさに野菜の森。
「一皿の中で野菜のいろんな味わいを体験してほしいと思っています。
サラダがあって、オードブルがあって、焼物があって、そしてベジタブルカレーで締め飯的に。このカレープレートでお酒が楽しめるようにもなっているんです」と佐久本さん。

最後に、「自分が食べたいものを出しているだけなんですよね、スパイスの配合も感覚でやっているんですが、不思議と味がまとまるんです。『商い』=『飽きない』の精神で、まだまだ叶える目標がたくさんあるのでがんばります」と笑顔。
ボリューム満点のカレープレートには、「黒毛和牛のキーマカレー」、そのほか「オーガニックタコス」などのメニューもあるので、ヴィーガン以外の方でも十分に楽しめるお店です!

Happy Spice CAFÉ <閉店しました>

住所
東京都台東区花川戸1-2-4 丸善ビル6F
TEL
03-3842-7727
営業時間
ランチ 12:00~15:00 / バー 17:00~23:00
日曜 12:00~23:00
定休日
月曜日
Webサイト
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13210041/